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黒川温泉家族旅行レポート

  2008.11月
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交通アクセス
熊本県阿蘇郡南小国町黒川  地図
黒川温泉観光旅館協同組合のHPを参照。
HP

黒川温泉観光旅館協同組合
公式HPです 
電話番号 0967-44-0076(黒川温泉観光旅館協同組合)

■黒川温泉とは

 黒川温泉は2000年以降急激に全国的に有名になった温泉地です。以前テレビで見ましたが、黒川温泉は近くに別府温泉と湯布院温泉があり、それらがあまりにも有名過ぎてそれに隠れて寂れていたそうです。

 黒川温泉は元々旅館自体も比較的小さな旅館ばかりでしたが、温泉の湯量も豊富であったし渓谷や木々におおわれていて自然たっぷりで、特に新緑や紅葉の頃は隠れた穴場的存在の静かな温泉地でした。

 黒川温泉旅館組合の人たちは、これら自然や豊富な温泉を売りにしながら何とかお客さんをたくさん呼び込もうと、黒川温泉全体で連日協議を重ねたそうです。その結果、案内板や電話ボックスなどをイメージカラーである黒に統一し、ネオンやケバケバシイ看板や個々の旅館の看板を排除しました。

 また、すべての旅館やホテルが露天風呂を作ったり改装したりして、その露天風呂を共通でハシゴできる「入湯手形」というシステムを作り出し大々的に宣伝をしたそうです。この「入湯手形」を持っていると、どこの旅館の露天風呂でも3ヶ所入れることができるというものです。詳しくは右側の段の「外湯めぐりと入湯手形」を参照してください。

 これら黒川温泉の街並み作りに対して、2007年にグッドデザイン賞、2008年には都市景観大賞「美しいまちなみ賞」を受賞することになり、これと相まって入湯手形のシステムと特徴ある露天風呂が人気になり、年間100万人が訪れるようになりました。

 また、色んな調査の人気温泉ランキングでも九州地方1位のランキングが多く、全国でも1位になったランキングもあるくらいで最低でも10位には絶対入る人気のある温泉地になりました。 このように、一躍有名温泉地になったため、かつてはアクセスが不便でしたが今では定期バスや観光バスが来るようになりました。

 黒川温泉自体は小さな温泉で、国道442号から一本中に入ったところから、田の原川沿い両側の渓谷斜面に温泉旅館が並んでいます。その中で田の原川の丸鈴橋(下の図で「ふじ屋」旅館隣)あたりから、数百m下流(下の図で左)方向に行く通り沿いが温泉街といった感じで、飲食店や共同浴場や旅館が並んでいて、そこには夜でも温泉客が多くいます。詳しくは下の「黒川温泉街散策とグルメ」を参照してください。

 また、黒川温泉街を流れる田の原川の上流側と下流側それぞれの離れたところの川沿いにも数軒温泉宿があります。これらは車でないと移動に不便ですが、離れている分敷地が広く露天風呂も大きくて人気があります。そのため、車で移動して温泉手形を使う観光客が多くいます。

 上流側(下の図の右方向)で言うと、渓流露天風呂が人気の「山みず木」や下流側(下の図で左方向)でも大きな露天風呂で人気の「黒川荘」などが有名です。このように黒川温泉街自体は狭く、歩きですべて回れますが、一部の旅館数軒が離れた位置にあるといった温泉街です。

 黒川温泉はリピーターが多く口コミやネットで人気が広がりましたが、もともと全体的に旅館の規模が大きくなく、部屋数が全体的に少なめだったために休前日は慢性的に予約が取りにくい状態です。ですから予約する時は早めに予約しましょう。また、阿蘇方面へのツアーに組み入れられることが多く、宿泊者以外にも日帰り客が多いのが特徴です。


■外湯めぐりと入湯手形

 外湯めぐりと言えば共同浴場などを散策するのが一般的ですが、黒川温泉の場合は共同浴場が2ヶ所しかありません。混浴の「穴湯」と「地蔵湯」です。詳しくはそれぞれの「穴湯」「地蔵湯」のページを参照してください。黒川温泉は入湯手形で色んな旅館の露天風呂に入れるため、この二つの共同浴場はあんまり人気がありません。

 黒川温泉は共同浴場よりも、なんと言っても各旅館の露天風呂めぐりの方が有名です。黒川温泉の24軒すべての旅館には露天風呂があり、各旅館で嗜好を凝らした特徴的な温泉風呂が多くあります。洞窟風呂や竹林風呂、立って入るお風呂、渓流風呂など様々です。

 これら特徴ある露天風呂を、自分で選んで入れるシステムが入湯手形です。この入湯手形は、黒川温泉観光旅館協同組合「風の舎」で1,200円で販売しています。特産の小国杉の丸太を輪切りにした薄い板で出来ていて、首にかけられるようにひもがついています。

 表面に露天風呂に入っているイラストが刻印されていて、裏面には温泉マークのシールが3枚貼ってあり、日付が刻印されています。それをもって好きな温泉旅館に行って、受付でシールを見せるとシールを一枚はがして、そこの温泉旅館のスタンプをその手形に押してくれます。入湯手形の利用時間は午前8時30分から午後9時00分までです。

 このように自分の好きな温泉旅館を3ヶ所選んで入ることができます。ですから日帰りでも、この手形で3ヶ所の旅館の温泉に入れるためリピート率が高く、土日は温泉組合の駐車場待ちの列が長く伸びています。これが黒川温泉の人気の秘密です。

 また、この入湯手形は半年間有効なのですが、実はこれがミソです。ツアーで立ち寄り湯として訪れた観光客にとっては、短い時間に3ヶ所の露天風呂をハシゴするのは現実的に無理です。ですから、半年以内にもう一度来てみようというお客さんが多いそうです。


 黒川温泉の泉質にも人気の秘密があります。それは硫黄泉を中心に単純泉・アルカリ泉・塩化物硫酸塩泉など様々で、各宿ごとに源泉をもっているところが多くあります。緑がかった色の温泉が多く、透明な温泉や乳白色の温泉もあります。効能も泉質によって様々で神経痛や筋肉痛、冷え性、婦人病などに効くそうです。

 黒川温泉は、浴衣を着て首には温泉手形とタオルをぶら下げて温泉街を下駄で歩く老若男女の姿が多く見られます。

■黒川温泉の宿泊予約方法

 黒川温泉の宿は、全部で25軒(2009.11月現在別館を含めず)あり、高級温泉旅館からホテル風旅館、民宿まであります。黒川温泉の宿の種類を見てみると旅館がほとんどですが宿泊施設そのものの絶対数は少なめであり、しかも黒川温泉自体に人気があるため、土日などは予約をとるのが難しいです。

 予約を取る方法は、いちいち一軒一軒電話して大変な思いをするよりは、インターネットでとるのが一番です。おすすめは黒川温泉観光旅館協同組合 のHPと旅行会社の大手である「じゃらん」のどちらかでしょう。両方ともリアルタイムで空室情報や予約ができます。

 この両者の違いに何があるのか同じ日の空き状況を調べてみたら、「黒川温泉観光旅館協同組合」と「じゃらん」では、「じゃらん」の方が同じ日に空いている旅館数が多いのと、その空いている旅館の宿泊プランを比べても「じゃらん」の方が多かったのです。

 しかも両方とも同じプランでも「じゃらん」の方がドリンクが余計についたりとサービスも違うプランがありました。普通に考えれば地元の旅館協同組合のHPの方がたくさんの空き状況がみられると思ったら違っていました。

 さすが最大手の旅行会社ですね。皆さんも試しに適当な平日で比較してみてください。ちなみに他の大手旅行会社の「JTB」や「日本旅行」を試してみたら、じゃらんの半分以下でした。じゃらんの詳しい予約方法はここをクリックしてください。

黒川温泉観光マップ(赤で囲った所をクリックするとその場所の写真が見られます)

黒川温泉観光マップ
黒川温泉観光旅館協同組合HPの黒川温泉街地図を使用しています。

■黒川温泉街散策とグルメ

 黒川温泉は全体的に新しい建物が多いですが、こげ茶色を基調とした和風建築が主流といった印象です。また、歓楽街がある温泉街のようにネオンのお店や射的やスマートボールといった遊戯施設はありません。

 黒川温泉の温泉街というのは、田の原川沿いの「下川端通り」がメインです。右の地図では「旅館やまの湯」がある川沿いの細い通りです。もうひとつが下川端通りの斜面の上の道の「さくら通り」で、右の地図では「美里」や「とうふ吉祥」の通りのところです。

 それぞれが約200〜300メートル、この二つの通りとこれをつなぐ「いご坂」(右の地図で中心マークがある通り)が約50メートルくらいなものですので、こじんまりとした温泉街といえます。

 観光客が多く集まるのは下川端通りで飲食店や足湯があります。さくら通りにも飲食店は数件ありますが散らばっているといった感じで、いご坂はこの二つの通りを行き来するために通るといった感じです。それぞれの詳細は以下をご覧ください。

●さくら通り

 さくら通りは国道442号から黒川温泉の入り口であるガソリンスタンドを右折した通りのことを言います。黒川温泉街は田の原川沿いにありますが、このさくら通りはその斜面の上を通っています。
 黒川温泉に来る時は、普通はこの道を通って入ります。上の図で見てのとおりですが、橋を渡って「旅館にしむら」、新しくて大きなホテルの「優彩」、「のし湯」と旅館を過ぎるとお店が見えてきます。

 右手に「つけものやのおつけもの」があります。ここは全部試食できて、きゅうりのたまり漬は人気で黒川温泉のお土産を買うお客さんで混雑しています。ここと併設してコーヒーとジェラートの「じぇらーと・かふぇ EREMO」があります。

 ここを過ぎると、左手に黒川温泉観光旅館協同組合「風の舎」があります。黒川温泉に来たら、まずはこの風の舎へ行きましょう。ただし、駐車場待ちの列が絶えませんので注意しましょう。

 風の舎の反対側には「とうふ吉祥」があります。ここは農家住宅のような建物で豆腐定食や豆腐ソフトクリームなどが人気です。敷地内にはだんご屋もあります。これの反対側に小さな建物の無料休憩所があり、その隣の階段を上った所にふれあい広場があります。

 その隣には後藤酒店があり、地酒や地ビールがお土産に人気です。この隣が「いご坂」で下に下っています。後藤酒店の反対側には、地元の人が野菜を洗ったりゆがいたりするいご坂地獄があります。

 これを過ぎると左手に寺子屋本舗もち焼きせんべいやがあり、その隣にさぬきうどんのお店があります。その隣になんでも千円のお店「夢蔵人」があります。この反対側には「旅館美里」や「ふもと別館BR」があります。一番奥には自然素材を活かしたクラフトのお店「来風」があり、この先はお店がなくなります。

●下川端通り

 黒川温泉の温泉街は、田の原川の丸鈴橋(上の図の穴湯やふじ屋旅館そばの橋)あたりから、数百m下流方向(上の図では左)に行く下川端通り沿いが温泉街といった感じで、飲食店や共同浴場や旅館が軒を連ねています。この橋から上流側は、上の図で分かるように川沿いの細い道を数十m歩くと、ひなびたたたずまいの穴湯があるだけで、その先には崖と田の原川に沿って遊歩道があります。この遊歩道は新緑や紅葉の頃は最高にきれいです。

 ふたたび橋から下川端通りを下流に進むと温泉街が始まります。最初のお店は桶弁当で有名なカフェレストラン「わろく屋」と和風の雑貨屋「さくらんぼ」があります。その隣が郷土料理のお店「味処なか」があり、熊本名物のだご汁が食べられます。その隣に白玉を使った甘味メニューがたくさんある「白玉っ子」(上の図では白玉屋)があります。反対側には杉養蜂場のお店があります。

 その隣にジャージー牛乳と青リンゴで作ったソフトクリームが人気の「なか屋」があります。それを越えると「旅館やまの湯」があり、その道の反対側の川沿いに足湯があります。次に黒川温泉の雰囲気に合わせたようなファーストフードみたいなお店の「フォルツァ阿蘇」はソフトクリームや馬か丼が人気です。これを過ぎると左手に旅館専用の川をわたる橋があります。この橋を渡ると洞窟風呂で有名な「新明館」です。この橋の前あたりがベンチや自販機があるちょっとした広場になっています。

 そのまま進むと左手に共同浴場の地蔵湯があり、右手に地蔵堂があります。また、その地蔵堂の隣には黒川温泉の中で一番人気のグルメ店である「パティスリー麓」があります。この店は年中女性客で満員で、ロールケーキやそば粉を混ぜて作ったシュークリームなどが人気です。ここのシュークリームは絶品で、まわりがサクサクで中にはトロリとしたクリームが入っています。口コミで広まって今では黒川温泉で一番人気のおすすめグルメです。湯めぐりの合間に食べてみてはいかがでしょうか。

 ここを過ぎると、湯船がたくさんある「ふもと旅館」や「湯本荘」が並び急に静かになってきます。さらに進むと民家の壁が続き畑が見えてきます。この辺りになると引き返す観光客が多く、人がほとんどいなくなってしまいます。このすぐ先の柿の木坂を登ってさくら通りに行きましょう。

●いご坂

 黒川温泉街のメインは、田の原川沿いの下川端通りと斜面の上を通るさくら通りですが、この二つをつなぐ坂が「いご坂」です。ここも黒川温泉街と呼べます。このいご坂は上の図の通り、さくら通りではいご坂地獄の目の前で「後藤酒店」の隣から下り坂が始まり、下川端通りでは一番中心である地蔵堂と「パティスリー麓」の間に着きます。

 いご坂には上の図で分かるように坂の道に店があります。上から見ると陶器店の「いご坂陶庵」があり、かぜどらというドラ焼きが看板の「菓匠 風」があります。今度は右手に球磨焼酎などを売っている「酒の宿」、その先に小物や袋物などの雑貨屋の「ふくろく」があります。その先の左手が下川端通りとの角にある地蔵堂と右手が「パティスリー麓」で、いご坂はここで終わります。





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