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信州田毎の月(たごとのつき)

撮影日  2009.5.3
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交通アクセス
長野県千曲市八幡
JR篠ノ井線姨捨駅下車、徒歩すぐ
長野自動車道姨捨スマートIC降りてすぐ
HP 信州姨捨「田毎の月」保存会
田毎の月保存会の公式HP

千曲市観光協会HP
田毎の月の近辺の観光地も紹介されています


電話番号 千曲市観光協会 026-275-1326
 田毎(たごと)の月とは、斜面の上から下まで大小不ぞろいな棚田が広がっていて、田んぼに水が入る5月以降の月夜に、斜面の上から棚田を見下ろすと、田んぼごとに対岸の鏡台山からのぼる月が映っているのでこの名前がついたそうです。これを聞いただけで幻想的な風景がイメージできますね。

 そもそも、田毎の月の歴史は古く、「田毎の月」の名が最初に登場するのが1578年に著された狂言本「木賊(とくさ)」です。その後、江戸時代中期から明治時代初期にかけて整備されて、現在でも約25haで約2,000枚の棚田が現存しています。田毎の月は、古くから名月の里として知られて多くの文人墨客から愛され、松尾芭蕉や小林一茶など多くの俳人が訪れて句の題材にもなった景勝地です。

 場所は千曲市のJR篠ノ井線姨捨駅のすぐ近くにあります。この姨捨山駅は標高の高いところにある駅で、駅を降りて数百mの所の真下に広がっているのが田毎の月の棚田です。また、田毎の月の斜面は、有名な姨捨山(おばすてやま)の伝説の舞台となった姨捨山の斜面です。

 田毎の月はまったく観光地化されていなくて、私が行ったゴールデンウィークの時でも観光客は3人だけでした。他は、ところどころで農作業している農家の方がいるのみで、虫や鳥の声がよく聞こえるのどかなところです。この斜面の田んぼを縫うように細い農道が整備されて、この農道を歩きながら棚田を散策するのはとっても気持ちが良いです。また、斜面の下の善光寺平には小さな市街地や曲がりくねった千曲川が遠くにかすんで見えます。

 また、棚田を左下の方向に歩くか姨捨駅から真下に歩いたところに長楽寺があり、そこには先ほどの松尾芭蕉や多くの俳人の句碑があり、中秋の名月頃には「信州おばすて観月祭・全国俳句大会」が開かれます。この長楽寺の隣には「おばすて観光会館楽月庵」があり、四季の山菜料理、更科そば、手打ちそばなどが食べられます。

 このように田毎の月は、歴史的背景や景勝地として優れているため、平成11年に棚田として全国ではじめて国の名勝に指定され、また、日本の棚田百選にも認定されました。田毎の月は千曲市の隠れた観光スポットです。




田毎の月の入り口

展望台

一番上からの眺め
姨捨駅近くの踏切付近で写真の左側に降りると棚田が広がっています。 左写真の左方向を見た景色。車が停まってその上に人が見えるところが小さな展望台です。 一番左写真のあたりから棚田を見た写真

展望台からの眺め

左写真の右側

展望台の隣にある農道と農家
展望台が少し高くなっているので、そこから棚田が見渡せます。展望台と言っても棚田を一つつぶしたくらいの広さでベンチが一つあるのみでした。

棚田の下の方に降りた風景

左写真の右側

左写真の右側
棚田を農道に沿って降りて行くと、上で見た風景と違った景色を見ることができます。

さらに降りたところの風景

左写真の右側

もっと降りたところ
私が行った時にはまだ田んぼに水が張っていなかったですが、農家の方はあちこちで田植え準備をしていました。

ふもと付近の棚田
ふもと付近では田んぼに水が張られていました。
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