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阿蘇山・草千里ヶ浜・中岳噴火口

2008.11月
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■阿蘇パノラマライン(阿蘇登山道路)

 外輪山を降りて行くとカルデラの内部に入っていきます。内部と言っても市街地や集落がいくつもあるくらい大きな平坦地です。特に、下の地図で阿蘇山の上(北側)には豊肥線や国道57号があり、この沿線にいくつもの集落が続いています。また、阿蘇山の下(南側)には南阿蘇鉄道や国道325号があり、こちらの沿線にも集落が続いています。

 この南阿蘇鉄道には、観光鉄道で有名なトロッコ列車「ゆうすげ号」が走っています。これは3月〜11月末までの期間の土日や春・夏休み、ゴールデンウィーク中は毎日運航されていて、南阿蘇鉄道の立野駅(下の地図で豊肥線と接続している駅)から高森駅まで走っています。トロッコが先頭と最後尾に連結され、客車は窓がなく阿蘇の風を浴びながらゆっくり1時間をかけて走ります。車窓からは阿蘇五岳や外輪山、白川の大渓谷などが眺められるため人気があります。鉄道やバスで阿蘇観光をする場合は観光ルートに入れてみるのも良いでしょう。

 外輪山内部の平野からその中心にある阿蘇山に行きましょう。阿蘇山とは通称で、5つの山である高岳、中岳、根子岳、烏帽子岳、杵島岳の阿蘇五岳を総称して阿蘇山と呼びます。阿蘇山は活火山のため温泉が豊富にあり、その他に牧場、ゴルフ場などの観光、レジャースポットが点在する熊本県の一大観光地です。

 この阿蘇五岳の頂上方向に行く道が3ルートあります。下の地図で、緑色の文字で「阿蘇山公園道路」と書かれた有料道路につながる道路で、下の地図では白色の道3本が阿蘇山頂に行く道路です。この3本の道を総称して、昔は阿蘇登山道路と言い、今は阿蘇パノラマラインと呼びます。

 この3本の阿蘇登山道路の内、阿蘇山の北側から登る道路を坊中線と言います。下の地図上では、阿蘇駅のそばの「坊中」と書かれた所から南(下)に行く登山道路です。この道は沿道に牧場が多く、たくさんの馬が放たれています。次に阿蘇山の西側から登るのが赤水線です。下の地図では「数鹿流ヶ滝」と書かれた「鹿」の字の下から出ている道です。

 この登山道路は、観光施設やゴルフ場が沿道にあるので比較的交通量が多いです。この道で山の中腹辺りに行くと、木が生えていないきれいな三角形の山である米塚が目の前に見えます。これを過ぎると先ほどの坊中線にぶつかります。これを右に曲がると山頂方向です。山頂方向に進むと有名な草千里ヶ浜があります。

 それを越えると、下の地図で緑色で書かれている「阿蘇山公園道路」という有料道路につながります。ここにはロープウェイ乗り場である阿蘇山西駅と広い駐車場があり、ここを阿蘇山上広場と言います。ここから南側に伸びているのが吉田線で、下の地図で言うと阿蘇山の南側(下側)の「南阿蘇村」と書かれた下に「吉田」とあり、ここから阿蘇山を北上するルートです。これら阿蘇山を登る三つの道路は、いずれの道も無料で、どこを通っても草原が広がるドライブコースです。

あそぶらりネット
阿蘇市観光協会の公式HP




交通アクセス

 

赤水線の風景。と言ってもどの登山道路を登ってもこんな感じの風景です。どの登山道路も入り口はそれぞれ建物や木々がありますが、ちょっと登れば写真のような草原が広がっています。
阿蘇山観光ガイドなどでよく写真が掲載されている米塚。まるでプリンのような形の木々がない山です。 坊中線の風景。右手の山が往生岳 坊中線沿いには牧場がいくつかあり、馬がたくさん見れます。
吉田線の風景。吉田線にはこのような急斜面があるので、途中でカルデラの景色が見渡せます。

■草千里ヶ浜

 草千里ヶ浜は阿蘇登山道路の坊中線か赤水線を登ってくると左手に大きな有料駐車場(410円)があり、その目の前にあるのが草千里ヶ浜です。上の地図で言うと「烏帽子岳」の「岳」の右の白い道路が「く」の字に曲がったところのすぐ下のところです。

 その草千里ヶ浜の大きな駐車場には、阿蘇火山博物館と草千里レストハウス、グリーンパーク、ニュー草千里などのドライブインが並んでいます。これらで阿蘇のお土産があり、レストランでは郷土料理が味わえます。ここで車を停めて草千里ヶ浜を散策しましょう。

 その反対側に窪地のような草原があるところが草千里ヶ浜です。草千里ヶ浜は緑の牧草が生い茂っていて、駐車場から見て草千里ヶ浜の奥の方と、右手の丘の向こうの合わせて二つの大きな池があります。この草千里ヶ浜では牛や馬が放牧されていて、すぐ目の前で牛や馬が草を食んでいるのを見ることができます。そのため、あちこちに馬や牛の糞がゴロゴロしていますので、踏まないように散策しましょう。この草千里ヶ浜も阿蘇観光では外せない観光ポイントの一つです。

 また、阿蘇草千里乗馬クラブが大きな駐車場から道路を渡ってすぐの草千里ヶ浜の入り口にあって、馬に乗って草千里を一周することができます。料金は引き馬Aコース5分1人1300円・2人乗り1800円、Bコース20分1人3000円・2人乗り5000円、Cコース25分1人4000円、2人乗り6000円です。ちなみに2人乗りは大人同士では乗れません。
草千里ヶ浜の目の前にある有料駐車場。阿蘇火山博物館と草千里レストハウス、グリーンパーク、ニュー草千里などのドライブインが並んでいます。 左写真の左手にある阿蘇火山博物館 駐車場から見た草千里ヶ浜。ちょうど写真を撮った時は霧がすごくて何も見えませんでした。左手に映っている建物が阿蘇草千里乗馬クラブの建物。
中岳噴火口に行った帰りに霧が晴れたので草千里ヶ浜を写真に撮りました。駐車場から見た草千里ヶ浜全景。写真左が駐車場から見た草千里ヶ浜の左手の方、その右側が真ん中の写真で奥に大きな池があります。その右手が写真右で奥にもう一つの池があります。
駐車場から草千里ヶ浜の入り口に阿蘇草千里乗馬クラブがあります。草千里を引き馬で一周することができます。
草千里ヶ浜を散策。池のほとりまで歩いて行けます。 草千里ヶ浜には牛や馬が放し飼いになっていて間近で見ることができます。

■中岳噴火口

 草千里ヶ浜の次に外せない阿蘇観光ポイントは、なんと言っても中岳噴火口でしょう。場所は上の地図で見ると、緑色の道路の阿蘇山公園道路の右側の切れたところにあります。

中岳噴火口へは、先ほどの阿蘇山上広場から阿蘇山ロープウェイ(往復大人1,000円、子ども500円)の始発駅である阿蘇山西駅からロープウェイに乗るか、同じく阿蘇山上広場から始まる有料道路の阿蘇山公園道路(往復560円)で行きます。ただ、火山規制の時は通行止めになることもあります。いずれにしても阿蘇山上広場から1kmあるかないかくらいの距離です。

 この阿蘇山上広場から中岳噴火口までの景色は、最初のころは草が見えますが、途中から草も生えない赤茶の土と岩だけの荒涼とした山肌の景色になります。終点付近になると灰色っぽい瓦礫が多くなってきます。また、この有料道路に沿って遊歩道が整備されていて、歩いて中岳噴火口まで行けます。ちなみに歩きだと無料です。この有料道路の終点に中岳噴火口の駐車場があり、その隣に阿蘇山ロープウェイの終着駅の火口西駅があります。

 中岳噴火口は今でも常に噴煙を上げる活火山で、火山活動が平穏な時は火口のすぐ近くまで見学できますが、火山が活発になると有毒ガスが立ち上がり火口付近の立ち入りが制限されます。そのため駐車場から火口への入口付近には、有毒ガスの発生状況によって変わる4つの色のパトライトがあります。

 このパトライトが赤や黄色の時は避難や下山をしなくてはなりません。緑や青の時だけ火口に近づけます。火口に近づくと言っても、すり鉢状の中に入ることはできません。すり鉢状の一番上から火口を見下ろすだけです。この火口からは常に火山の噴煙がモクモクと立ち上がって、その量や風向きによっては火口がまったく見えなくなります。こういう状態でなければエメラルドグリーンの水をたたえた火口が見えます。

 また近くには火山が噴火した時のためのシェルターがいくつもありました。この火口付近は溶岩が固まった大きくて黒い岩石がゴロゴロしていて別世界のようです。この火口に行くルートとしては、先ほどの阿蘇山公園道路や阿蘇山ロープウェイ以外にも、この火口の反対側にある仙酔峡ロープウェイがあります。このロープウェイは5月にミヤマキリシマの群生が見られるので、その時期はこちらの方がいいかもしれません。

草千里ヶ浜と阿蘇山上広場の中間あたり。写真奥の山の手前に見える建物が並んで見えるのが阿蘇山上広場。 阿蘇山ロープウェイ乗り場と併設するレストランとお土産屋さん。このあたりが阿蘇山上広場です。 阿蘇山公園道路の入り口から頂上方向を見た写真。道路が2本見えますが細い方が遊歩道です。
阿蘇山公園道路から見た阿蘇山ロープウェイ 左写真の右手を撮った写真で、阿蘇山公園道路 阿蘇山公園道路の終点にある駐車場から見た中岳噴火口の遠景。噴煙が立ち上がっています。
中岳噴火口へ行く入り口にある火山ガス危険信号。赤が避難、黄色が喘息の方は警告で駅舎避難、緑が喘息の方は注意、青は安全 中岳噴火口の入り口の歩道。地平線に人が多くいるところが噴火口を見渡せるところで、その奥にある雲に見えるのが噴煙です。かなり硫黄臭いです。 左写真を進んだところにあるシェルター。これだけ噴煙が多いとシェルターがある意味が分かります。
右上写真の右手。火山で吹き飛んだ瓦礫でおおわれています。 左写真の右手で遊歩道が整備されています。 中岳噴火口を見下ろせるところで、ここまで観光客は来ることができます。ただ写真右手真ん中あたりにロープがありますが、この時は噴煙の関係でこの先は立ち入り禁止でした。
中岳噴火口の撮影ポイント 噴煙が時々途切れると、写真のようなエメラルドグリーン色の水がたまった火口湖が見えます。

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